あの日あの時あの場所で?

復帰!(゚┏д┓゚)ノシ
by factfinder
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心静まり、そして・・。25

音が聞こえる。
どんな音だと聞かれても少し困る。
音が聞こえる。
例えるなら雪降る町に流れる音かなと思う。
音が聞こえる。
その音以外にも何かが跳ねる様な音もした。
音が聞こえる。
最後の最後に聞こえたのは。

笑い声。

ここどこだろう?
変な笑い声で目を覚ますと、周囲は真っ暗だった。
見渡す限り闇が広がっているけど、僕の体だけは確認する事はできた。
どうしてなのかは分かりはしなかったけど、そんな事はどうでもいい。
確かボクは気を失って変な夢を見ていたはずだ。
最後に彷徨う者が見せた顔を思い浮かべる。
やっぱりおかしい・・。でもまぁ、そんな事はどうでもいい。
今は見失ってしまった皆を見つける事の方が先決だと思い至った。
軋む体に鞭打ちながら、うつ伏せになっていた体を上げた。
ふと見上げたその先には。
目深に被られたピエロ帽。
赤く十字に化粧された目。
鼻は丸く、口は耳元まで裂け。
妙に丸い服を。
細長い手足の先には、白い手袋に先の尖った青い靴。

道化師?

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・また夢か』

大きな玉にも乗っていない奇妙なジェスターがこちらを向いて笑っていた。
唖然としたボクは頭を抱えて呟いた。

「失敬な」

不気味なほど大きい口が紡ぎ出した言葉は思ったより明るい声。

『夢だとピエロが喋るのか』

夢だとわかったらこっちのものだ。
何度も何度も夢見るなぁ。夜月さんやQさんどこいったんだろう?さっきの夢は妙にリアルだったなぁ。などとジェスターを無視して考え始める。

「ピエロとは心外ですな」

またこちらを向いて笑い始めたジェスターは無視。
ボクは背を向けて、どうやったら目が覚めるか考え込む。と。

「助けて差し上げましたのに」

妙な事を言いながら、急に目の前へジェスターが現れた。

『なっ!?・・・ビックリするだろ!ボクの夢なんだから考え事くらいさせてくれ!』

語尾を強めに言ってはみた。が、目の前で笑い続ける不気味なジェスターは、ボクの言葉を聞いているのかもわからない。
ニコニコと笑い続けるジェスターを見ても今は不快感しか沸かない。
ボクはまた背を向けて・・。

「ワタクシの名前はアルレッキーノ=アルルカン。古き友は皆、親しみを込めてかこう呼ばれます」

またボクの目前に現れた不気味な道化師は、そこまで言うと背を丸めて仰々しく。

「ハーレクインと。以降お見知りおきを」

深く頭をたれ、お辞儀をしながらそう言った。
ボクの疑問はただ一つ。
どう略したらそう呼ばれるようになったんだ?
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by factfinder | 2006-06-13 16:35 |