あの日あの時あの場所で?

復帰!(゚┏д┓゚)ノシ
by factfinder
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心静まり、そして・・。24

狂ったように暴れる三頭の白蛇。
ロードオブヴァーミリオンだと思うけど・・いったい誰が。
視界から光は去ったけど、ボクの目に焼きついた強烈な光の影が消え去るのに少し時間がかかりそうだ。

『みなさん!大丈夫ですか!』

大声で叫んでみるけど、あの轟音で耳もおかしくなってるみたい。
だけど・・キィンと耳に響く音がボクを不安にさせた。

『夜月さん!Qさん!』

叫ぶうちにだんだんと視力は回復してきた。
周囲には粉々に砕け散った板や天井。
床には正方形に大穴が開いている。
胸にわだかまる不安がどんどん強くなってきた。

『葭さん!やんさん!』

「何じゃやかましいの!」

『よ、夜月さん!』

瓦礫を縫うように夜月さんがこちらに歩いてきているところだった。
耳鳴りも収まってやっと声が聞こえるようになったみたいだ。

『さっきのは一体・・?』

ボクは唯一ロードオブヴァーミリオンに気がついた夜月さんに問いかけた。
夜月さんはいつの間にか肩に葭さんを背負っている。

「さぁの」

そう答えた夜月さんは、重そうに抱えていた葭さんを瓦礫の山に無造作に落とした。
ドサッと落ちた葭さんをボクは可哀想にと思いながら見つめた。
まともにロードオブヴァーミリオンに当たってしまったのか、何とも痛ましい。

『さぁって・・』

目線を葭さんから夜月さんの居た方向へかえると、そこには。

彷徨う者?

『はげええええ!?』

目の前で起きた出来事に、大声を出す事でしか反応できなかった。
というか登場が意味不明すぎる!
夜月さんは!?
声に反応した彷徨う者は、ボクを見咎めると切りつけてきた。

『うぉ!?』

偶然の賜物か、間一髪避けたボクは走って逃げる。
追いかけてくるハゲ。
中央に開いた大穴を避けるように、その周囲をくるくると回って必死で逃げる。
そ、そうだ葭さんは!?

『葭さーーーーーーーん!』

ボクは大声で呼びかけると、息を切らしながらもさっき葭さんが落とされた場所を・・見。
いない!?
ちょっと!ちょっと待ってちょっと待って!!!

『ちょっと待って!』

ハゲの前で止まって両手でストップの意志を表すように何度も振り続けた。
何故か止まるハゲ。
腰の獲物から手を離し、何故か周囲を見渡すように止まっている。

そ、そうか。コレは夢なのか。
さっきのロードオブヴァーミリオンでボクは気絶したに違いない。
それだったら夜月さんや葭さんの不親切過ぎる消失にも説明がつく。
一人で悶々と考えていると、彷徨う者がこちらを凝視しているのに気がつく。

『それにしても何でハゲが・・』

不思議に思った事を口に出した瞬間、彷徨う者はこちらに切りかかってきていた。
袈裟切りにされた僕が見た最後の光景は。

骨のクセに青筋の浮かんだハゲの顔。
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by factfinder | 2006-06-13 16:34 |