あの日あの時あの場所で?

復帰!(゚┏д┓゚)ノシ
by factfinder
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

心静まり、そして・・。16

周囲に浮いていた板が一斉に動き出した。
ぱっとだけ見ると無秩序にうろうろしているみたいだけど・・、それぞれに定位置があるみたいで、いつの間にか数え切れないくらい出てきた長めの板(1m程かな)は僕らの周囲を覆うように円形?に停止していく。円形と思ったのが不安だったのは、まるで道を作るかの様に四方だけ間を空けて停止していったからだ。
等間隔に留まった長めの板の前を、小さめの板(長い板の半分くらい)が向かい合うように停止すると、向かい合った各々の板の周囲にまるで何かを形作る様に10枚以上の板が停止していく。

「はじまるぞ」

何故だか嬉しそうに口の端を少しだけ上げて笑う夜月さん。
僕としてはとてつもなく不安だったけど、僕がいまさら何かをしたってどうにもならないだろうしLuへの手がかりなのは間違いないから何も言わないでおこう。そんなレベルの低い妥協気味の決意をした時、Qさんが少しどもりながら声を上げた。

「ま・・りょく?」

Qさんのセリフが引き金になったかの様に、だだっ広いだけだった不思議空間の床全面を魔方陣が覆い尽くした。
覆い尽くしたと言うか、みた感想だけを言うと
"床全体が意識してその魔方陣の模様を選んだ"
みたいに見えた。
魔方陣の模様が少しずつ光力を増していって、最後には天井にまで届くと、僕たちの周囲は光に包まれて何も見えなくなった。

『っ・・?』「う・・!」「うぉぁ!?」

先ほどとは真逆の視界のなさに、驚いた声を上げる僕と葭さんとやんさん。相変わらず驚く事のない魔法使い二人組みは置いておくとしても、これから何が起こるか不安で仕方ないんだけどな・・。

ピピッ ギッギッ ヒィヒィ ウォォン!

『ぇ!?』

いきなりの光に視力が奪われ、目を閉じていたんだけど、周囲から変な音がする事に驚いた僕はさっきとは違った驚きの声を上げた。どう聞いても・・。

「森・・だな?」

これはやんさん。確かに森だ。
しかしー・・これはどこかで見た事あるな?
先ほどの長い板が集まった場所は木々だ。道のように見えた間はやっぱり道だったらしく、四方へ開けた広場のようになっている。中心には大きな木があって・・。ってあそこは確か夜月さんがいた所だから変な柱があった所だ。
そして、小さな板があった場所には・・

「バフォメット・・!」

珍しく葭さんがえらく真面目な声を上げた事にびっくりする余裕など僕にはなくて、目の前にそびえるその異形の悪魔に目も耳も注意もひきつけられた。
全身黄金色の体毛に覆われ、首元から両肩、背中の上部分にだけ純然と言うにふさわしい白く長い毛。
双肩の上にある顔はとてもポリンやポポリンやマリーンと同じモンスターだと思えない酷くシリアスな悪魔顔がのっかっている。目は白。瞳も白。瞳は白いはずなのに、何故か飲み込まれる様で、白=清浄といった連想は打ち消された。狂気を含んだ白は、下手な漆黒より恐ろしく見えるみたいだ。
その上に出た黒く、歪と言うにふさわしい角。その数は4本。
襟巻きの様な白い体毛に覆われていても分かる程広くいがった両肩から伸びる長い腕は、人の様に五指にわかれていて、その片方に少し刃毀れし、柄の部分が歪んだ鎌が握られている。
全体を支える足は、足首の部分より少しから蹄のようになっていて・・、と言うか蹄って言ってもいいのか分からないほど大きい。

そこには図書館や聞いた話でしか見た事のない悪魔の王バフォメットがいた。

「いや・・これはバフォメット・・じゃない?」

葭さんは驚きを発したその口で、次は否定のセリフを読み上げた。

「角は4本も無かったはずです」

「そうじゃの」

「それに・・」

悠長に話し出した二人を制すように僕は叫んでいた。

『逃げないと!!』

そう叫ぶと近くにいた夜月さんを目指して走りだ・・

「じっとしとれ!害はない。先程も見せたじゃろうが」

『ぇ?』

さぞ間抜け顔だっただろうなぁ。

「"誰か"が残した過去の記憶」

"誰か"を強調してQさんが言葉を発した。
そう、僕の真後ろには
[PR]
by factfinder | 2006-06-13 16:26 |