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あの日あの時あの場所で?

復帰!(゚┏д┓゚)ノシ
by factfinder
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心静まり、そして・・。19

ダメージは、近寄ってきた葭さんにすぐさまヒールをしてもらったからまったくない。ブレス、速度、アスムなどの支援も葭さんにかけてもらう。
支援をもらっているその間に、ボクはLuだけをみつめてた。
何か理由があったんだろう。
あんな目が出来るようになる何かが。
でも・・

「よせ。今更うだうだと考え込むな」

夜月さんが耳元を触りながら言ってきた。ずっとLuを見てた僕の考えてる事がわかったらしい。
相変わらずボクの考えなんて読みやすいんだろうなぁ・・。すこし前に火山でLuと耳打ちをしてた時を思い出す。
うん。
あの時間を取り戻そう。
そう。
例えLuを・・今、傷つけてでも。
そのLuはあの瞳のまま笑みを湛えこちらを見ている。その瞳の奥には・・。

「おんし、Luではないの」

急に夜月さんが変な事を言い出した。
ど、どうして!?
葭さんも不思議に思ったらしく

「ぇぇ!どう見たってLuさんで・・」

と夜月さんにむかって質問したけど途中で夜月さんにさえぎられた。

「姿形がどうのではなくての、Luの器に入っておる中身が別物じゃ」

「のう?」

そう言うと夜月さんはいつもの笑みでLuを見た。

"よく分かるな"

さっきの声がLuの口から漏れる。
過去の景色からしたのかとおもった声。
Luとはまったく別物のー・・なんていうんだろう色々な声が集まったような音。

"では探求者達に問題だ"

「探求者ぁ?」

Qさんが面白くなさそうな声を上げて今にも魔法を発動させそうな構えを取った。
仮面の上からでも分かる不機嫌な声で

「笑えねぇ冗談いってんじゃねぇ」

そういうと杖に・・
ドガッ!
夜月さんに殴られて詠唱は止まった。
い、いたそー・・!

「何するんだよ!?」

急に頭上に落ちてきた赤い短剣の柄を仮面の後ろから凝視して怒るQさんに、夜月さんは目をLuからそらさず告げた。

「話中じゃ。雰囲気がないと話せん輩なんじゃろ」

「はっ」

そう面白くなさそうに吐き捨てると杖をおろして腕を組む。
一応夜月さんの言う事は聞いたらしく、もう暴れる気配はない。

「で、問題とはなんじゃ?」

そういうとまたあの笑みでLuに笑いかける。

"そうだな・・。先ずは言葉遊びに参加してくれてありがとうかな"

Luは気弾を溜め、にこやかに告げる。
けど瞳が笑っていないから凄惨な表情。

「はよ言わんか」

もしかして・・怒ってる?
普通の対応の夜月さんなはずなのに、ボクは身震いした。
こちらも・・凄く怖い。

"そう、だな"

妙に芝居がかったしぐさであの笑みのまま両手を広げる。
セリフはこう。

"私は誰でしょうか?というのはどうだ?"
by factfinder | 2006-06-13 16:29 |