あの日あの時あの場所で?
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心静まり、そして・・。14
『葭さん、葭さん』
「・・は、はひ」
そういった拍子によだれがたれる。
何しに来たんだこの人・・。
「着いたんですかー?」
「はよ起きんか・・。」
「ご、ごめんなさい」
「まぁええか・・。昨日は夜遅くまで調べまわってくれたからの」
そういえばそうだった。
夜月さんの言葉で思い出し、思い直したボクは葭さんに視線を戻すと、ありがとうねと言った。
「い、いえ!そんな!」
とんでもないですよー、と葭さんは付け加えると、立ち上がって先を促す。
「さぁ!頑張りましょー!」
やんさんもQさんに起こされて起きたみたいで、もう先に進もうとしてる。
ボクも気合入れないと!
動く床が着いた場所は一本道だった。残り三方向は壁で、他に道はなさそう。
暗い道を一歩一歩進んでいくと、先頭を歩く人に合わせてどこからか光がともる。
魔法なのだろうけどすごい技術だ。
「さすがジュピロスという訳か」
Qさんが珍しく感嘆の声を上げる。
それに同意したのか、夜月さんが周囲を見渡しながら話し出す。
「まぁ遺物には違いないが、コレだけの魔法技術。何かに応用できんかの」
「本は無さそうだな、さっきのスペルを見ると」
「そこが問題なんじゃ・・」
「まぁいざとなりゃLuみたくこもればいい」
探求者二人が何事かを話す横で、先を進む葭さんとやんさんが声を上げた。
「あ!お師さんお師さん!行き止まりですよ!」
「そんな訳なかろ。その先にあるはずじゃ」
「ぇ・・。でも・・?」
「扉があるはずじゃ、何かないか?」
「コレの事じゃないんですかね?扉みたいだ」
ボクがそう言うと葭さんが覗き込んできた。
ごしごしと目をこすり、何か無いか探している。
「あ~。ほんとだ!」
「あったじゃろう?」
いつもの笑顔で近寄る夜月さんは、扉を前に止まる。
大きな扉だった。一見するとただの壁だけど、扉の両端、両手を広げてやっとというところに、目の様な形の文字がふたつ。
そこに夜月さんは手を向けると、ボク達を下がらせて先ほどと同じような魔法力を送り出した。
すると、ゴゴゴという音と共に、内側に扉が開きだした。
「器用なもんだな。魔法力の波長をよく変えるもんだ。真似できねぇ」
「属性変換は得意じゃからの」
そういうといつもの笑顔。
「到着じゃ」
先頭に夜月さん、その後をやんさん、Qさん、葭さん、ボクと続く。
ここが目的地か・・。
扉の内側は、だだっ広い空間になってるみたいだった。
だったというの周囲が暗すぎて見えないから。
「た、しか。」
そう言うと夜月さんは暗闇に姿を消す。
『夜月さん!?』
心配になって声を上げたボクに返事をするかのように、周囲は段々と明るくなっていった。
明るくなるというよりこれは・・ど、どうなってるんだ・・!?
まず光の点がいくつも足元から湧き出した。
その光点は足元から頭上にかけて少しずつ位置をずらし、中央上空で止まる
蛍のようなその光は、その場所で幾重にも重なり合うと、辺りを照らすべく一層強い光を放ちはじめ、そこに漂いだした。
「なんじゃー?」
夜月さんは少し向こうにいて、こちらに向かって歩いてきているところだった。
「・・は、はひ」
そういった拍子によだれがたれる。
何しに来たんだこの人・・。
「着いたんですかー?」
「はよ起きんか・・。」
「ご、ごめんなさい」
「まぁええか・・。昨日は夜遅くまで調べまわってくれたからの」
そういえばそうだった。
夜月さんの言葉で思い出し、思い直したボクは葭さんに視線を戻すと、ありがとうねと言った。
「い、いえ!そんな!」
とんでもないですよー、と葭さんは付け加えると、立ち上がって先を促す。
「さぁ!頑張りましょー!」
やんさんもQさんに起こされて起きたみたいで、もう先に進もうとしてる。
ボクも気合入れないと!
動く床が着いた場所は一本道だった。残り三方向は壁で、他に道はなさそう。
暗い道を一歩一歩進んでいくと、先頭を歩く人に合わせてどこからか光がともる。
魔法なのだろうけどすごい技術だ。
「さすがジュピロスという訳か」
Qさんが珍しく感嘆の声を上げる。
それに同意したのか、夜月さんが周囲を見渡しながら話し出す。
「まぁ遺物には違いないが、コレだけの魔法技術。何かに応用できんかの」
「本は無さそうだな、さっきのスペルを見ると」
「そこが問題なんじゃ・・」
「まぁいざとなりゃLuみたくこもればいい」
探求者二人が何事かを話す横で、先を進む葭さんとやんさんが声を上げた。
「あ!お師さんお師さん!行き止まりですよ!」
「そんな訳なかろ。その先にあるはずじゃ」
「ぇ・・。でも・・?」
「扉があるはずじゃ、何かないか?」
「コレの事じゃないんですかね?扉みたいだ」
ボクがそう言うと葭さんが覗き込んできた。
ごしごしと目をこすり、何か無いか探している。
「あ~。ほんとだ!」
「あったじゃろう?」
いつもの笑顔で近寄る夜月さんは、扉を前に止まる。
大きな扉だった。一見するとただの壁だけど、扉の両端、両手を広げてやっとというところに、目の様な形の文字がふたつ。
そこに夜月さんは手を向けると、ボク達を下がらせて先ほどと同じような魔法力を送り出した。
すると、ゴゴゴという音と共に、内側に扉が開きだした。
「器用なもんだな。魔法力の波長をよく変えるもんだ。真似できねぇ」
「属性変換は得意じゃからの」
そういうといつもの笑顔。
「到着じゃ」
先頭に夜月さん、その後をやんさん、Qさん、葭さん、ボクと続く。
ここが目的地か・・。
扉の内側は、だだっ広い空間になってるみたいだった。
だったというの周囲が暗すぎて見えないから。
「た、しか。」
そう言うと夜月さんは暗闇に姿を消す。
『夜月さん!?』
心配になって声を上げたボクに返事をするかのように、周囲は段々と明るくなっていった。
明るくなるというよりこれは・・ど、どうなってるんだ・・!?
まず光の点がいくつも足元から湧き出した。
その光点は足元から頭上にかけて少しずつ位置をずらし、中央上空で止まる
蛍のようなその光は、その場所で幾重にも重なり合うと、辺りを照らすべく一層強い光を放ちはじめ、そこに漂いだした。
「なんじゃー?」
夜月さんは少し向こうにいて、こちらに向かって歩いてきているところだった。
by factfinder
| 2006-06-13 16:24
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